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諸行無常の鐘が鳴る ー 『 ゴーン 』その②

諸行無常の鐘が鳴る ー 『 ゴーン 』その②
安保政策研究会理事長 浅野勝人

安保研ネット、永田町竹割ネットに掲載した(2018/11月23日)日産ゴーン前会長に関する短評がすこぶる好評です。直感的寸評を書いたのですが、手前味噌で言わせていただくと頂門の一針だったのかなと悦に入っています。

次のようなコメントです。
秋、恒例―北京の名門大学3校の講義を終えて戻ったら、日がな一日、TVから「ゴーン」「ゴーン」と鐘の音が聞こえます。
何事かと思いきや、日産のゴーン会長が逮捕されたそうな!
急いで、自動車業界を半世紀ウォッチングしてきた老朋友に電話して「日産 よくやった。アッパレ!」と申しましたら「あいつは日本人を舐めている。思い知ったか!」と彼は言いました。
東京地検特捜部、久しぶりの金星です。
実際に受け取った報酬を80億円過少に申告したことを捜査の端緒にして、特別背任・業務上横領を徹底的に洗い出して、全額返済させる。応じなかったら実刑重罪。日産は、回収したお金を日本在住の株主に限定して配当金に当てたらいい。株価上昇、大ヒットになります。
ルノーは実力を蓄えた日産との連携を反故にされたくない。冷静な話し合いによって、対等且つ相互尊重のアライアンスをまとめるチャンスです。日産・ルノー双方の代表団による協議は、ゴーンがいない方が過去にとらわれず、将来に向けた建設的な結論を得やすいはずです。フランス国内の“引かれ者の小唄”は気にしない。気にしない!

以上のような短い一文ですが、今回は思いのほか反響がありました。
大勢の方々、特に知人、友人から感想が寄せられました。
表現は異なりますが、概ね一致した見解でした。
紹介させていただきたいコメントが少なくありませんでしたが、率直な思いを述べた中小企業の経営者(従業員30人そこそこの電気工事会社 社長)の胸の内を選ばせていただきました。

安保研ネットで、諸行無常の鐘が鳴る ― 『 ゴーン 』を読みました。
日産自動車ゴーン会長は、確かに凄腕と評価されていますが、中小企業の経営者の目から見て、尊敬すべきトップとは思いません。
従業員を何千人も解雇し、幾つも工場を閉鎖し、その結果、何兆円もの借金を短い期間に返済し、破産しかけた会社を立て直したのは事実です。しかし、私は解雇された人達の人生、工場の閉鎖に伴う関連協力企業の難儀、関連した周囲の人たちの辛苦を思えば、ゴーン氏の人間性を疑います。
極端な例かもしれませんが、私でも何千人も解雇し、業績の良くない工場を閉鎖すれば、簡単に立て直しが出来ます。外国人だから、日本人の経営者には出来なかった血も涙もない手法を平然とやり遂げたのではないでしょうか。日本人従業員を物品扱いしている。
ネットの中に「あいつは日本人を舐めている。思い知ったか」と言った専門家の言葉がありましたが、その通りです。倒産寸前の日産を立て直した優れた経営者なら、思い入れのある会社を食い物にすることなど出来るはずがありません。誠実な人なら「実るほど頭を下れる稲穂かな」です。                        

私は、従業員、社員は会社の宝と肝に銘じて、苦楽を共にしてまいりました。ゴーンを反面教師に、あと少しの人生を大切に生きてゆきたいと思います。(愛知県豊橋市、電気工事会社社長、76才)