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◎米韓、北への「不可侵」を表明

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◎米韓、北への「不可侵」を表明
  米朝首脳会談前に和解ムード
 トランプ南北統一に言及
 米韓首脳会談は、6月12日に予定される米朝首脳会談に向けて、慎重姿勢のトランプを韓国大統領文在寅が説得する構図が浮かび上がった。結局22日の会談では、トランプと文在寅は「米朝会談が支障なく開かれるよう最善を尽くす」方向で一致した。ワシントンでは曲折をたどっても会談は実現するとの見方が強まっている。しかしそれも「金正恩はノーベル賞を待望するトランプに対して時間がたてば消える程度の非核化の約束をしようとしているかもしれない」とニューヨークタイムズ(NYT)が皮肉っており、水面下のやりとりがどう進むかが焦点だ。
 発表によるとトランプと文は「北が信用出来るような体制保障について意見を交わし、北に対する『不可侵』の約束が必要なことで一致した」という。また南北が板門店での首脳会談で合意した「終戦宣言」を米国、韓国、北朝鮮の3か国で合意に持ち込むことでも一致した。ただトランプは北朝鮮との首脳会談について「会談が開かれればいいが、今回開かれなければ次回に開かれるだろう」となお懐疑的な立場を崩していない。「来週分かる」とも述べた。まだ米朝会談の延期もあり得るという姿勢である。
 トランプは文との会談で、朝鮮半島の将来についての鳥瞰図を描いて見せた。「南北朝鮮はいつかは一緒になり一つの国に戻る。南北がそれを望むなら私もそれで良い」と述べた。トランプは既に机上にある「北の非核化と終戦宣言。その後の経済協力」から大きく歩を進め、南北統一への支援に初めて言及したことになる。
 これに関連して3月末と5月の二度にわたって金正恩と会談した米国務長官ポンペオは23日、下院外交委員会の公聴会で、金正恩との会談で正恩が「体制保証」を求めたことを明らかにしている。さらに金正恩はポンペオに対して「朝鮮戦争を終結させ、平和条約を締結する」意志を表示すると共に「我々の非核化の方針と意思を疑わないでほしい」と伝えたと言われる。ポンペオは公聴会に提出した文書で米朝首脳会談について、「適切な取引が机上になければ、丁重に立ち去ることになる」と述べた。これは水面下で進んでいるとみられる米朝調整に向けて“牽制球”を投げたものだろう。
 一方でNYTはトランプの参謀の懸念として「大統領がノーベル賞を待望している一面があり、これを看破した金正恩が時間がたてば忘れるような約束を準備している可能性がある」と、金が“ノーベル賞”を“まき餌”にしてトランプをおびき寄せようとしている側面を報じている。さらに同紙は、米政府関係者が「金正恩が米朝会談で今後半年以内に核兵器の一切を放棄し、関連施設を閉鎖するタイムテーブルに同意する」と予想したことをとらえて「こうした日程は極めて無理な計画だ」と否定的見解を述べている。
 北朝鮮の後ろ盾の中国は中国外務省報道局長の陸慷が23日、米国と北朝鮮の双方に対し、「問題の政治解決プロセスは得難い歴史的好機を迎えており、米朝双方が好機をつかみ、それぞれの懸念を解決してほしい」と強調した。トランプは中国を強く牽制する発言も繰り返した。「金正恩氏が習近平国家主席と2度目の会談をしてから態度が変わり、落胆した。」と述べた。これは金正恩が習近平に操られている側面に不満を抱いていることを物語る。トランプは習近平を「世界一流のポーカープレーヤー」と皮肉った。国連安保理事会の常任理事国であるにもかかわらず中国は制裁決議の完全なる履行をしているかどうか疑わしい。国境線を越えて北に物資が続々と届いているとの情報もある。
 一見日本の出番がないように見えるが、今後米朝会談が進めば非核化の工程表作りが俎上(そじょう)にのぼる。日本は積極的に核兵器解体と国外への搬出や、専門家による検証に参加する必要がある。安倍が北への見返りについて「先に核の完全放棄、後に補償」方式を強調しているのは当然である。要点は金正恩が新年から打ち出している経済重視路線をいかにして国際社会が定着させるかにあるのだろう。  
◎俳談
【分かりやすさ】
 名句は小学生でも分かるし、感動する。芭蕉の名句はすべて分かりやすい。
古池や蛙飛び込む水の音
を理解できない子供はいない。直感で分かってしまうのだ。専門家の理論づけは子供の直感の域を超えることはない。
分かりやすさでは小林一茶の右に出るものは無いだろう。
一茶の俳諧俳文集「おらが春」にある
我と来て遊べや親のない雀
名月を取ってくれろとなく子哉(かな)
は、分かりやすい句の筆頭だ。本来俳句は難しい用字用語とはなじまない。難しい言葉を武器として生きてきた職場人間が俳句に熟達しようと思ったら、その習癖をかなぐり捨てる必要があるのだ。芭蕉は「俳諧は三尺(さんせき)の童にさせよ」と述べたが、言い得て妙である。ちなみに小学生でも分かる拙句を挙げれば
秋の日に考へているゴリラかな 産経俳壇入選