So-net無料ブログ作成

◎俳談

◎俳談
【梟(ふくろう)】
 その昔、娯楽の少ない田舎では子供たちが梟の光る目玉を見に行く遊びがあったのだという。
梟の目玉みにゆく星の中 矢島渚男
楽しい田園の風物詩だ。
 梟は冬の季語。歳時記によると冬の夜に梟の声を聞くと凄惨な感じがするので冬の季語になっているという。それもそうだが昔から梟は民話の主役となった。道楽息子が神様から罰でとうとうフクロウにされてしまい、人目につく昼間は林の中に隠れて、夜も暗くなってから出歩くようになった。道楽息子をいじめていた子どもたちは、カラスになって、今でも、カラスは昼間にフクロウを見つけると、寄ってたかっていじめるのだそうだ。夜は無敵かと思われるフクロウだが、昼間は視力が弱いのか冴えず、多くの鳥からいじめの対象にされている。梟の俳句は冬の夜のいろり端(ばた)の民話じみた傾向がある。
梟の宵闇連れて舞ひ降りる  杉の子