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◎俳談

◎俳談
【聞き慣れぬ言葉】
 俳句は言葉をいかに操るかの芸術である。語彙(ごい)は豊富なほどよい。そして語彙の片隅にあるのがオノマトペだ。フランス語の「onomatopée(オノマトペ)」を日本語発音にしたもので擬声語のことだ。北風に戸が「がたぴし」と鳴るの、「がたぴし」がそれだ。このオノマトペは俳人が好んで一句に取り入れる。
一茶が
むまそうな(うまそうな)雪がふうはりふうはりと
と詠めば、飯田蛇笏は
をりとりてはらりと重きすすきかな
と希代の名句を詠んだ。
娘が妊娠していたころおなかの胎児がけったときの様子を「つつんと蹴った」と表現した。これは頂きとばかりに
今朝の春娘の胎児つつんと蹴る 産経俳壇一席
をものにした。新語のオノマトペである。俳人は必ずオノマトペの名句を一つや二つは作っている。オノマトペ辞典は俳句を志す者に不可欠である。