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◎俳談

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【読者に分かるか】
春眠に続ける狸寝入りかな NHK俳壇入選
 NHK俳壇は応募者数が極端に多いこともあって、入選は宝くじに当たるより難しい。掲句は初めて入選した句だが、炬燵で寝ていたら家人の話が佳境に入っているので、目覚めぬ振りをして聞いている場面を描写した。
 問題はこの情景を読者が理解するかどうかだ。家族が集まった茶の間の風景と分かれば成功だが、分からなければ失敗だ。俳句は短い単語を並べて情景を描写する世界最短の詩だ。したがってこの表現で読者が理解するかどうかの戦いでもある。ところがNHKの選者は「茶の間の炬燵で寝ているところでしょう」と述べていた。見事に分析してくれたのである。