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◎俳談

 ◎俳談
【炬燵(こたつ)のドラマ】
淋しさも茶柱と呑む炬燵かな 東京俳壇入選
 長い人生の内には炬燵はドラマ展開の場ともなる。部屋の中に炉を切り、その上に木製の櫓(やぐら)を掛けたのが切炬燵。床に深く掘り下げて腰掛けられるようにしたものが掘炬燵。持ち運びできるものは置炬燵でいずれも燃料は炭か練炭だった。そして電気炬燵へと変わる。炬燵はもちろん切炬燵、置炬燵、掘炬燵などみな冬の季語だ。年配の人はすべてを経験しているかも知れない。従って昔の炬燵を詠めば自ずと時代が分かる。
芭蕉の時代にも置炬燵はあった。
住みつかぬ旅のこゝろや置火燵
と詠んでいる。
キシリトールが歯の健康によいことは広く知られるようになった。筆者はキシリトールガムが好きだから原稿を書きながらかんでいるが、おかげで32本全く虫歯がない。歯医者から表彰されたほどだ。
炬燵猫キシリトールの口を嗅ぐ 産経俳壇入選
猫は珍しい匂いを確かめようとする。
裏情報知り尽くしたる炬燵猫 杉の子
古い猫は寝たふりしてその屋の家族の話を皆聞いている。一番の情報通に違いない。
だから時々猫めは追い払われる。
茶を出しぬ炬燵の猫を押落し 金子伊昔紅
といった具合だ。医者で俳人の金子伊昔紅(いせきこう)は、当代随一の俳人・金子兜太の父。